今日のHINAMI

えいじです

先週申しましたように、今回からの火曜ブログは映画レビューを取り入れていきます

どんな映画を題材にしようか迷いましたが、まずは前回のテーマが「選択」だったということで、
それに関係ある映画にします。
　
「トレーニング・デイ」
　
この映画は、新しく麻薬取締課に配属され、ベテラン刑事（デンゼル・ワシントン）から
訓練を受ける正義感に溢れた新人刑事（イーサン・ホーク）の話です。
　
普通に考えれば正義が悪を取り締まる映画
最初は仲が悪かった相棒が次第に仲間意識に目覚めていくというような映画が想像されます
　
しかしこの映画では、悪が影を潜めています
汚職にまみれているベテラン刑事は悪人ではあるものの、言葉に説得力があることも手伝い、
極悪人には思えないのです
　
そしてこの部分こそがほかの映画との違いであり、この映画最大の魅力でしょう
　
善は善で、悪が悪という映画。
もしくは善が悪に、悪が善にという映画は多く存在します。
しかしこの映画のように、存在自体が悪なのか善なのかはっきりしないというものは珍しいです。
それだけに一層面白みが増します
ベテラン刑事が言っていることが、正しいのかどうか自分で考えなければならないのです
まさに映画の中の新人刑事の心情になってしまうのです。
そして、一つ一つの問題を自分で考えていくのです。
このことで、この映画は緊張感、緊迫感を保つことにも成功しています。
もちろん、エキストラとして実際のストリートギャングに出演していただいていたり、
いつもは善人役の多いデンゼル・ワシントンが悪人役をすることによって、
そのキャラクターの善と悪を曖昧にするなど、多くの点で物語に真実味を加えることに成功しています

このような様々な要素が重なり合って、時間が無駄に過ぎていくだけの作品ではなく、
あたかも自分がその場にいて新人刑事のように実際の選択を強いられているような緊張感が味わえる
作品となっております。
ただ観るのではなく、登場人物の気持ちを探りながら観れる映画です。
そして、映画の新人刑事の選択を一緒に考え、自分の善と悪の感性についても改めて
考え直す機会を与えてくれる映画です
　
ベテラン刑事と新人刑事が最後にどうなるのか知りたいかたは、
ぜひ本編を御覧ください

本編を御覧になる際は、ぜひ主役2人（デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク）の演技にも
ご注目ください
　
それではみなさん、またお会いいたしましょう
さよなら、さよなら、さよなら
　　　　
　
えいじ
　　
　　
　　
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